親と生涯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/17 04:51 UTC 版)
カナンの地に移住したアブラハムは子宝に恵まれなかった。すでに75歳だったサラは自分には子は授からないと思って、若い女奴隷ハガルを連れてきて、夫に床入りを勧め、高齢のアブラハムが奇跡的に身ごもらせた。しかし妊娠するとハガルはサラと不和になり、夫アブラハムは慣習に従い女主人に従うように命じたため、サラの辛い仕打ちに耐え切れなくなったハガルは身重の体で逃亡。神の使いの説得と加護を約束されて、ようやくハガルは帰還して出産することになるが、神の使いからは、息子はイシュマエル(「主は聞きいれる」の意)と名づけるように指示され(創世記. 16:11)、「彼は野生のろばのような人になる。彼があらゆる人にこぶしを振りかざすので人々は皆、彼にこぶしを振るう。彼は兄弟すべてに敵対して暮らす」との預言を受けていた(創世記. 16:12)。 ところが、再びアブラハムには主の啓示があり、今度は90歳になっていたサラが奇跡的に身ごもって出産。そうすると、庶子イシュマエルと妾が邪魔になったサラによって、母子は砂漠に放逐されるが、前述の神の使いの加護によって助かる。 ハガルの子として生まれたが、メソポタミアの法に従い、彼は奴隷主たるサラの子となった(創世記. 16:2)。彼は137歳で死んだ(創世記. 25:17)。
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