親による子の保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 18:10 UTC 版)
利他行動の代表的な例が、親の投資と呼ばれる、親による子の保護や子育てである。雌親が子を守るために時には命懸けの行動を取ることは母性愛や母性的行動と呼ばれるが、雄親がそのような行動をとる場合もある。たとえばチドリなどの鳥では、天敵が卵や雛のいる巣に近づいた際に、親が囮となり、傷ついているかのようにその目の前に姿を見せ、遠くへ誘導する偽傷行動を行う。さらに極端な例としては、カバキコマチグモのように、雌親が子供に自分の体を食わせてしまう生物もいる。そこまで極端ではなくとも、親が子を保護する場合、それがほんのわずかであっても労力を割いているのは確実である。ヒトの価値観から見れば子育ては利他的とは見なしにくいが、自己の損失と他者の利益という利他行動の定義を満たしている。
※この「親による子の保護」の解説は、「利他的行動」の解説の一部です。
「親による子の保護」を含む「利他的行動」の記事については、「利他的行動」の概要を参照ください。
- 親による子の保護のページへのリンク