要約と再現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 23:13 UTC 版)
三幕構成を理論化した脚本家、脚本指導者のシド・フィールドによれば、あらすじには、「要約」と「再現」の2種類がある。要約は、大まかに出来事の流れをまとめたものである〔編者注: これがプロットにあたる〕。 女王は生まれ持った魔法の力をコントロールできなくなる。秘密にしていた魔法の力が公になる。女王は山に逃れ、そこで孤独に暮らそうとする。 再現は、出来事をありのまま具体的に描写することである〔編者注: これがストーリーにあたる〕。 夜。切り立った雪山の峰を1人で登る若い女王。小雪が降っている。女王は手袋を捨てて氷の魔法を使い始める。雪だるまが作られる。女王がマントを脱ぐ。魔法によって崖に氷の橋がかかる。女王はその橋を渡った後、氷の城を造り始める。女王を中心にして氷の柱と床がせり上がってくる。氷の天井とシャンデリラが出来る。女王は冠を外し、青白色のドレスの姿に変身する。女王は城のバルコニーに出て朝日の光を浴びる。 このように、要約と再現は対照をなすものである〔以上、出典の例を改変〕。 フィールドは、あらすじを4ページで書くように指導していた。そのうち、ストーリーを連結する4つの重要ポイントでは「再現」、それ以外の部分では「要約」が用いられる。4つの重要ポイントとは、オープニング、プロットポイント I, II、およびエンディングの4つである。
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