裏_(論理学)とは? わかりやすく解説

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裏 (論理学)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 06:09 UTC 版)

「p⇒q」という形の命題に対して、命題「¬p⇒¬q」を、元の命題の(うら、: Inverse)という。

ある命題「p⇒q」とその裏「¬p⇒¬q」の真偽必ずしも一致しない。 しかし、ある命題「p⇒q」の「q⇒p」と裏「¬p⇒¬q」とは対偶の関係にあるので、その真偽は一致する。 日常生活では、「ならば」の意味など、裏も必ず真であるような誤謬をすることがある。(前件否定

推論規則二重否定の除去「¬¬p ⊢ p」により、裏「¬p⇒¬q」の裏「¬¬p⇒¬¬q」から元の命題「p⇒q」を演繹できる。推論規則の二重否定の導入「p ⊢ ¬¬p」により、元の命題「p⇒q」から裏の裏「¬¬p⇒¬¬q」を演繹できる。したがって、元の命題「p⇒q」とその裏の裏「¬¬p⇒¬¬q」との真偽は一致する。

  • 命題「勝てば官軍」の裏は「勝たなければ官軍でない」である。このとき、「勝つ」か「負ける」かのどちらかだけであり「引き分け」が無い場合、そして「官軍でない者は賊軍である」である場合に、命題「勝てば官軍」とその裏「勝たなければ官軍でない」と命題「負ければ賊軍」との真偽が一致する。
  • 命題「机であるならば硬い」の裏は「机でなければ硬くない」である(この場合、明らかに真偽が一致しない[1])。

脚注

  1. ^ ただし、「机であるならば硬い」という命題の証明は悪魔の証明となる。

関連文献

関連項目

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