裏山への避難中止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 14:58 UTC 版)
「石巻市立大川小学校」の記事における「裏山への避難中止」の解説
本震直後、校舎は割れたガラスが散乱し、余震で倒壊する恐れもあった。教師らは児童を校庭に集めて点呼を取り全員の安否を確認した後に、避難先について議論を始めた。学校南側の校庭すぐそばには裏山へ登るための緩やかな傾斜が存在し、児童らにとってシイタケ栽培の学習でなじみ深い場所で、裏山は有力な避難場所であった。しかし、当日は降雪により足場が悪く、未曾有の大地震の直後のため土砂崩れ、地盤沈下、倒木・落石などの可能性もあることなどから、大勢の子供や高齢者らが登って避難するには問題があるという意見があった。裏山に逃げた児童たちもいたが、教諭に「戻れ!」と怒られ、連れ戻された。 震災時の校舎を設計した北澤興一によると、野外学習の場として裏山にあずま屋を造ることも構想したが、裏山が私有地であることから実現しなかった。
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