裁判所の序列
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 01:46 UTC 版)
「ニュージーランドの司法」の記事における「裁判所の序列」の解説
最高裁判所は、終審裁判所としてニュージーランドの裁判所組織の頂点に位置している。最高裁判所が上訴を許した(英: leave to appeal )事件のみが最高裁判所において審理される。最高裁判所が審理対象とする事件は、公益上または商業上の顕著な影響のあるもの、司法制度の執行において重要な誤りのあったものまたはワイタンギ条約に関する重要な問題を含むものなどである。最高裁判所長官(英語版)は最高裁判所を統括するとともに、2016年上級裁判所法(英語版)において「他の全ての裁判官の上席」であると規定されている。2004年に最高裁判所が初めて組織されるまでは、ロンドンの枢密院(英語版)が最上級裁判所として機能していた。 高等裁判所と上訴裁判所は、最高裁判所の下位に位置する上級裁判所である。高等裁判所は第一審の事実審裁判所でもあり、複雑な事案や下級裁判所の管轄を超える事件については初回の審理の場となる。殺人罪・過失致死罪および国家反逆罪は全て高等裁判所の管轄となる。刑事対審の95パーセントは地方裁判所において審理される。家事事件および少年事件を担当する地方裁判所の特別部として、家庭裁判所(英語版)および少年裁判所(英語版)が存在する 。特別の裁判所としては、他に労働裁判所(英語版)、環境裁判所(英語版)、マオリ族土地裁判所(英語版)、マオリ族上訴裁判所および簡易裁判所(英語版)に相当する紛争裁判所が存在する。1975年ワイタンギ法(英語版)に基づく常設機関としてワイタンギ審判所(英語版)が置かれている。
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