薬師如来像、観世音菩薩像の建立
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「源宗寺 (熊谷市)」の記事における「薬師如来像、観世音菩薩像の建立」の解説
源宗寺の本尊である薬師如来像、観世音菩薩像は像高約3.5メートル、台座を含めると約4メートルとなる。木像寄木造で像の表面に金箔を貼った上から黒漆を塗ることによって、像全体が光沢を帯びるような造形がなされている。なお、源宗寺の薬師如来像、観世音菩薩像は木像寄木造の仏像としては埼玉県内では最大級の大きさである。 薬師如来像、観世音菩薩像は、前述のように1662年(寛文2年)に、源宗寺初代住職の源宗大法師が、念仏一万日を修しながら造ったと言われている。『新編武蔵風土記稿』にも本尊の薬師如来像、観世音菩薩像は開山の源宗作と伝えられているとしており、両像の様式的にも江戸時代初期のものと考えられている。 一方、源宗寺の中興と称される5世住職の含誉上人の1701年(元禄14年)に、仏師 頓誉宗円、江戸弥兵衛、塗師 中西村弥兵衛、沼黒太兵衛の手によって薬師如来像、観世音菩薩像が再興され、1702年(元禄15年)春に大供養が行われたとの記録も残っている。これは1662年に造られた薬師如来像、観世音菩薩像の修理が行われたものであるとの説もある。
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