蒼い肖像とは? わかりやすく解説

蒼い肖像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/03 19:28 UTC 版)

『蒼い肖像』
エルトン・ジョンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1976年3月
トロント、イースタンサウンド
ジャンル ロック
時間
レーベル ロケット・レコード(イギリス)
MCAレコード(アメリカ)
プロデュース ガス・ダッジョン
チャート最高順位
  • 3位(イギリス)
  • 3位(アメリカ)
エルトン・ジョン アルバム 年表
ヒア・アンド・ゼア
(1976年)
蒼い肖像
(1976年)
グレイテスト・ヒッツ Vol.2
(1977年)
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蒼い肖像』(Blue Moves)は、1976年に発表されたエルトン・ジョンのスタジオ・アルバム。

解説

アナログ2枚組のコンセプト・アルバムとして発売された。自身が立ち上げたレーベル「ロケット・レコード」からの第一作となる。

静謐な印象を与える作品で、これをエルトンの契機とみるファンや評論家も多い。派手なポップスターとしての活動に疲れ果てたエルトンは、この後に休息期間を取ることになる。また作詞家バーニー・トーピンとのコンビもこの作品で一旦終わりとなった。

美しいバラード「トゥナイト」や切々と歌い上げる「悲しみのバラード」などバンドサウンドを排した曲が印象的だが、「ちっぽけな町」などのロックナンバーも挟まれている。ダンスナンバー「バイト・ユア・リップ」のフェードアウトで終わるアルバム。完全にジャズという珍しい楽曲「アイドル」もある。

現在はCD2枚組だが、当初CD盤が発売された際は1枚もので、8、10、12曲目が未収録だった。そのため再発CDには「完全版」と書かれていた。

収録曲

全曲、作詞:バーニー・トーピン、作曲:エルトン・ジョン、6,15:エルトン&デイヴィー・ジョンストン、3:エルトン&ジェームズ・ニュートン・ハワード、5,11:エルトン&デイヴィー・ジョンストン&カレブ・クェイ、12:エルトン&デイヴィー・ジョンストン&ジェームズ・ニュートン・ハワード&カレブ・クェイ、1:カレブ・クェイ

サイド 1
  1. 序曲 - "Your Starter For" ※インストゥルメンタル
  2. トゥナイト - "Tonight"
  3. ちっぽけな町 - "One Horse Town"
  4. カメレオン - "Chameleon"
サイド 2
  1. ブギー・ピルグリム - "Boogie Pilgrim"
  2. かごの小鳥(エディット・ピアフに捧げる歌) - "Cage The Songbird"
  3. クレージー・ウォーター - "Crazy Water"
  4. ショルダー・ホルスター - "Shoulder Holster"
サイド 3
  1. 悲しみのバラード - "Sorry Seems To Be The Hardest Word"
  2. アウト・オブ・ザ・ブルー - "Out Of The Blue" ※インストゥルメンタル
  3. 17才と20才の頃 - "Between Seventeen And Twenty"
  4. 大きな瞳の陽気な娘 - "The Wide Eyed And Laughing"
  5. ある男の終曲 - "Someone's Final Song"
サイド 4
  1. 愛しのシュラー - "Where's The Shoorah?"
  2. 神はいるの - "If There's A God In Heaven (What's He Waiting For?)"
  3. アイドル - "Idol"
  4. 架空のテレビ番組主題歌 - "Theme From A Non-Existent TV Series" ※インストゥルメンタル
  5. バイト・ユア・リップ - "Bite Your Lip (Get Up And Dance!)"

参加ミュージシャン

※再発盤2枚組CDの曲順でナンバー表記

  • エルトン・ジョン – アコースティックピアノ (1–5, 7–10, 13–16, 18)、ボーカル (2–9, 12–16, 18)、ヴォーカリーズ (11)、ハーモニウム (14)、ハープシコード (17)
  • カート・ベッチャー – バック・ボーカル (4, 10, 11, 13)、BGVアレンジ (11, 13)
  • ハリー・ブルーストーン – ストリングス・リーダー (18)
  • マイケル・ブレッカー – サクソフォーン (5, 8, 16)
  • ランディ・ブレッカー – トランペット (5, 8, 16)
  • ポール・バックマスター – ストリング・アレンジ & 指揮 (3, 7, 15)、ブラス・アレンジ (7)
  • シンディ・バレンズ – バック・ボーカル (4, 7, 11)
  • クラーク・バロウズ – バック・ボーカル (13)
  • ジョー・シェメイ – バック・ボーカル (11, 13)
  • ジェームズ・クリーブランド牧師 – 合唱ディレクター (5, 14, 18)
  • レイ・クーパー – グロッケンシュピール (1, 17)、マリンバ (1, 17)、ゴング (3)、タンバリン (3, 5, 7, 8, 11, 15)、ヴィブラフォン (3, 4, 9, 10)、ベル (3)、シェイカー (4, 6, 11)、トライアングル (6)、フィンガー・シンバル (6)、コンガ (7, 10, 11, 15, 18)、ロトトム (12)
  • コーナーストーン・インスティテューショナル・バプテスト教会および南カリフォルニア・コミュニティ合唱団 – 合唱 (5, 14, 18)
  • デヴィッド・クロスビー – バック・ボーカル (6)
  • ダリル・ドラゴン – BGVアレンジ (7)
  • マーティン・フォード・オーケストラ – ストリングス (3, 7, 15)、ブラス (7)
  • カール・フォルティナ – アコーディオン (8)
  • ロン・ヒックリン – バック・ボーカル (4, 7)
  • マイケル・ハーウィッツ – チェロ (3)
  • ブルース・ジョンストン – バック・ボーカル (4, 7, 10, 11, 13)、BGVアレンジ (4, 11, 13)
  • デイヴィー・ジョンストン – マンドリン (2, 11, 17)、エレクトリックギター (3, 7, 10, 15)、スライド・ギター (5, 18)、アコースティックギター (6)、ダルシマー (6)、シタール (12)
  • ジョン・ジョイス – バック・ボーカル (4, 7, 11)
  • ロンドン・シンフォニー・オーケストラ – ストリングス (2, 9)
  • ジーン・モフォード – バック・ボーカル (4, 7)
  • グラハム・ナッシュ – バック・ボーカル (6)
  • ジェームズ・ニュートン・ハワード – シンセサイザー (1, 3, 6, 10, 12, 13, 17, 18)、フェンダーローズ (3, 9, 13, 17)、ハモンドオルガン (5, 11, 15)、メロトロン (6)、クラヴィネット (7)
  • ジーン・ペイジ交響楽団 – ストリングス (18)
  • ケニー・パッサレリ – ベース (1, 3–5, 7–11, 14–18)
  • ロジャー・ポープ – ドラム (1, 3–5, 7, 8, 10, 11, 15–18)
  • カレブ・クェイ – アコースティックギター (1, 4, 6, 12, 17)、エレクトリックギター (3, 4, 7, 10, 11, 15, 18)、ギター・ソロ (3, 10, 15)、12弦ギター (12)
  • バリー・ロジャース – トロンボーン (5, 8, 16)
  • デイヴィッド・サンボーン – サクソフォーン (5, 8, 16)
  • リチャード・スタッド – ストリングス・リーダー (3, 7, 12, 15)、ブラス・リーダー (7)
  • トニー・テニール – バック・ボーカル (4, 7, 10, 13)

製作

  • ガス・ダッジョン - プロデューサー
  • ジョン・リード (John Reid) - マネージメント & エンジニア
  • ジョン・スチュワート (John Stewart) - エンジニア
  • ジョン・クランダー (John Kurlander) - エンジニア (EMI Studio, Abbey Road, London):2,3,15曲目
  • ガス・ダッジョン&アール・マンキー (Earl Mankey) - エンジニア (Brother Studio, Santa Monica, California):4,6,7,12,13曲目
  • マーク・ハウレット (Mark Howlett) - エンジニア (Sunset Sound Recorders, Los Angels):5,8,9,14,16,18曲目
  • デヴィッド・コスタ (David Costa) - アート・ディレクション
  • デヴィッド・ラーカム - コーディネーター
  • デヴィッド・ナッター - 写真
  • パトリック・プロッカー (Patrick Procktor) - カバー絵画 "The Guardian Readers"

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