蒲郡競艇場前駅とは? わかりやすく解説

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蒲郡競艇場前駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/22 14:29 UTC 版)

蒲郡競艇場前駅
駅舎(2021年3月)
がまごおりきょうていじょうまえ
GAMAGŌRI-KYŌTEIJŌ-MAE
GN20 三河鹿島 (1.8 km)
(2.3 km) 蒲郡 GN22
所在地 愛知県蒲郡市竹谷町油井17番地9
駅番号 GN  21 
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 蒲郡線
キロ程 15.3 km(吉良吉田起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
246人/日
-2020年-
開業年月日 1968年昭和43年)10月1日
乗換 三河塩津駅
JR東海東海道本線
備考 駅員無配置駅[1]
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蒲郡競艇場前駅(がまごおりきょうていじょうまええき)は、愛知県蒲郡市竹谷町(たけのやちょう)にある名古屋鉄道蒲郡線である。駅番号はGN21東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線三河塩津駅と隣接している。

歴史

当駅開業以前、三河鹿島駅 - 蒲郡駅間には三河鹿島側より拾石駅(当駅西 0.3km 付近[2])、竹谷駅(当駅東 0.4km 付近[2])、江畑駅(当駅東 0.9km 付近[2])の3駅が存在した[3]。拾石駅は島式ホームもつ列車交換駅であった[4]。竹谷駅・江畑駅は1944年(昭和19年)より営業を休止している[2]

1953年昭和28年)、休止中の竹谷・江畑両駅の統合駅として塩津駅が当駅東 0.5km 付近に設置された[5]。その後も駅統合が進められ、塩津駅と拾石駅の統合駅として1968年(昭和43年)に開業したのが蒲郡競艇場前駅である[5]。一時期、当駅は日本で一番長い駅名(15文字)であった。2022年現在、名鉄で一番長い駅名は瀬戸線大森・金城学院前(16文字)で、当駅は2番目となっている。

1988年(昭和63年)11月には並走する東海道本線に三河塩津駅が開業するが、それまでは当駅が多くの競艇場利用客の輸送を担った[6]蒲郡競艇場開催日には駅員が臨時配置されていた[5]

駅の東にあった油井踏切は廃止され、2008年平成20年)3月に横断歩道橋自転車も通行可能)が設置された[7]。それに伴い、当駅 - 蒲郡間の踏切はすべて廃止された。

年表

駅跡および駅跡に平行する道路にあるバス停

駅構造

1面1線単式ホーム地上駅[11][6]駅集中管理システム未導入の無人駅[1]、停車する全ての列車がワンマン運転のため、乗車口と降車口はそれぞれ1ヶ所ずつに限られている[12]。駅入口には自動券売機が1台設置されている。ホーム有効長は4両。

前述の通り東海道本線の三河塩津駅と同じ位置にある関係上、外見からは共同使用駅のようにも見えるが[6]、共用しているのは跨線橋だけである[5]

駅改札口付近の花壇や駅前のロータリー周辺などの草取り等、清掃活動は地元の市民団体が担っている[1]

のりば

路線 方向 行先
GN 蒲郡線 下り[13] 吉良吉田ゆき[14]
上り[13] 蒲郡ゆき[14]

配線図

蒲郡競艇場前駅 構内配線略図

吉良吉田方面

蒲郡駅
凡例
出典:[11]


利用状況

  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は256人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中273位、 西尾線・蒲郡線(23駅)中22位であった[15]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は679人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中257位、西尾線・蒲郡線(24駅)中16位であった[16]

一日平均の乗車人員および乗降人員の推移は以下の通りである。

一日平均乗車・乗降人員の推移(拾石駅・塩津駅)
乗車人員 乗降人員 備考
拾石 塩津 拾石 塩津
1949(昭和24)年度 *225 *288 期間は1949年5月 - 1950年4月末[17]
1950(昭和25)年度 *285 *564 期間は1949年11月 - 1950年10月末[18]
1951(昭和26)年度 *334 *710 [19]
1952(昭和27)年度 319 11 651 22 [20]1月1日塩津駅開業
1953(昭和28)年度 269 106 556 217 [21]
1954(昭和29)年度 274 140 551 282 [22]
1955(昭和30)年度 287 182 568 363 [23]
1956(昭和31)年度 282 233 561 466 [24]
1957(昭和32)年度 268 282 534 559 [25]

* 千人単位からの概算値

一日平均乗車・乗降人員の推移(蒲郡競艇場前駅)
乗車人員 乗降人員 備考
総数 定期
1978(昭和53)年度 336 40 [26]
1979(昭和54)年度 351 32 [27]
1980(昭和55)年度 331 23 [28]
1981(昭和56)年度 313 22 [29]
1982(昭和57)年度 257 24 [30]
1983(昭和58)年度 245 21 [31]
1984(昭和59)年度 238 18 [32]
1985(昭和60)年度 229 20 [33]
1986(昭和61)年度 242 25 [34]
1987(昭和62)年度 241 33 [35]
1988(昭和63)年度 251 44 [36]
1989(平成元)年度 289 81 [37]
1990(平成02)年度 302 102 [38]
1991(平成03)年度 319 114 [39]
1992(平成04)年度 332 125 679 [40][16]
1993(平成05)年度 356 137 [41]
1994(平成06)年度 345 124 [42]
1995(平成07)年度 301 107 [43]
1996(平成08)年度 291 114 [44]
1997(平成09)年度 281 115 [45]
1998(平成10)年度 286 94 [46]
1999(平成11)年度 291 87 [47]
2000(平成12)年度 275 74 [48]
2001(平成13)年度 270 75 [49]
2002(平成14)年度 264 73 540 [50][51]
2003(平成15)年度 255 66 520 [52][51]
2004(平成16)年度 236 67 482 [53][54]
2005(平成17)年度 218 77 441 [55][54]
2006(平成18)年度 185 59 371 [56][54]
2007(平成19)年度 174 54 347 [57][54]
2008(平成20)年度 171 54 339 [58][54]
2009(平成21)年度 158 47 313 [59][54]
2010(平成22)年度 143 39 285 [60][61]
2011(平成23)年度 280 [61]
2012(平成24)年度 260 [61]
2013(平成25)年度 256 [61]
2014(平成26)年度 259 [61]
2015(平成27)年度 273 [61]
2016(平成28)年度 274 [61]
2017(平成29)年度 313 [61]
2018(平成30)年度 308 [61]
2019(令和元)年度 318 [62]
2020(令和02)年度 246 [63]

駅周辺

隣の駅

名古屋鉄道
GN 蒲郡線
三河鹿島駅(GN20) - 蒲郡競艇場前駅(GN21) - 蒲郡駅(GN22)

脚注

  1. ^ a b c 木村尚公(2015年6月17日). “蒲郡競艇場前駅で美化運動 蛍の会に名鉄感謝状”. 中日新聞 (中日新聞社)
  2. ^ a b c d e f g h i 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 7号、新潮社、2008年、46頁。ISBN 978-4107900258 
  3. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、869頁。 
  4. ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 上巻』アルファベータブックス、2019年、183頁。 ISBN 978-4865988475 
  5. ^ a b c d e 徳田耕一『新版 まるごと名鉄ぶらり沿線の旅』七賢出版、1997年、73頁。 ISBN 978-4883043323 
  6. ^ a b c 川島令三『東海道ライン 全線・全駅・全配線』 4巻、講談社、2009年、70頁。 ISBN 978-4062700146 
  7. ^ 高架の経緯 - 愛知県蒲郡市公式ホームページ
  8. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1936年11月18日 - 国立国会図書館デジタルコレクション、2015年06月18日閲覧。
  9. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1066頁。 
  10. ^ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 7号、新潮社、2008年、35頁。 ISBN 978-4107900258 
  11. ^ a b 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  12. ^ ワンマン運転のご案内”. 名古屋鉄道. 2015年6月18日閲覧。
  13. ^ a b 路線別時刻表|電車のご利用案内|名古屋鉄道”. 2025年1月14日閲覧。
  14. ^ a b 蒲郡競艇場前(GN21)(がまごおりきょうていじょうまえ)路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  15. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  16. ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  17. ^ 愛知県統計書. 昭和24年』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  18. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和27年刊行』、愛知県、1952年、330頁
  19. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和28年刊行』、愛知県、1953年、314頁
  20. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和29年刊行』、愛知県、1954年、333頁
  21. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和30年刊行』、愛知県、1955年、309頁
  22. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和31年刊行』、愛知県、1956年、307頁
  23. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和32年刊行』、愛知県、1957年、323頁
  24. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和33年刊行』、愛知県、1958年、339頁
  25. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和34年刊行』、愛知県、1959年、382頁
  26. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和55年刊』、愛知県、1980年、222頁
  27. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和56年刊』、愛知県、1981年、228頁
  28. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和57年刊』、愛知県、1982年、240頁
  29. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和58年刊』、愛知県、1983年、224頁
  30. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和59年刊』、愛知県、1984年、224頁
  31. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和60年刊』、愛知県、1985年、242頁
  32. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和61年刊』、愛知県、1986年、236頁
  33. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和62年刊』、愛知県、1987年、224頁
  34. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 昭和63年刊』、愛知県、1988年、224頁
  35. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成元年刊』、愛知県、1989年、226頁
  36. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成2年刊』、愛知県、1990年、224頁
  37. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成3年刊』、愛知県、1991年、226頁
  38. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成4年刊』、愛知県、1992年、230頁
  39. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成5年刊』、愛知県、1993年、222頁
  40. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成6年度刊』、愛知県、1995年、222頁
  41. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成7年度刊』、愛知県、1996年、第10章 運輸・通信
  42. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成8年度刊』、愛知県、1997年、第10章 運輸・通信
  43. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成9年度刊』、愛知県、1998年、第10章 運輸・通信
  44. ^ 愛知県企画部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成10年度刊』、愛知県、1999年、第10章 運輸・通信
  45. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成11年度刊』、愛知県、2000年、第10章 運輸・通信
  46. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成12年度刊』、愛知県、2001年、第10章 運輸・通信
  47. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成13年度刊』、愛知県、2002年、第10章 運輸・通信
  48. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成14年度刊』、愛知県、2003年、第10章 運輸・通信
  49. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成15年度刊』、愛知県、2004年、第10章 運輸・通信
  50. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成16年度刊』、愛知県、2005年、第10章 運輸・通信
  51. ^ a b 名鉄西尾・蒲郡線対策協議会 “第2回協議会 参考資料1”、2020年12月8日閲覧。
  52. ^ 愛知県企画振興部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成17年度刊』、愛知県、2006年、第10章 運輸・通信
  53. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成18年度刊』、愛知県、2007年、第10章 運輸・通信
  54. ^ a b c d e f 名鉄西尾・蒲郡線対策協議会 “第8回協議会 その他資料(西尾・蒲郡線の概況)”、2020年12月8日閲覧。
  55. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成19年度刊』、愛知県、2008年、第10章 運輸・通信
  56. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成20年度刊』、愛知県、2009年、第10章 運輸・通信
  57. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成21年度刊』、愛知県、2010年、第10章 運輸・通信
  58. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成22年度刊』、愛知県、2011年、第10章 運輸・情報通信
  59. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成23年度刊』、愛知県、2012年、第10章 運輸・情報通信
  60. ^ 愛知県県民生活部統計課(編)『愛知県統計年鑑 平成24年度刊』、愛知県、2013年、第10章 運輸・情報通信
  61. ^ a b c d e f g h i 名鉄西尾・蒲郡線対策協議会 “第22回協議会 配布資料”、2020年12月8日閲覧。
  62. ^ 名古屋鉄道 “令和元年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)”、2021年10月4日閲覧。
  63. ^ 名古屋鉄道 “令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)”、2021年10月4日閲覧。

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