菊池栄一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/24 00:42 UTC 版)
| 人物情報 | |
|---|---|
| 生誕 | 1903年8月17日  日本秋田県 | 
| 死没 | 1986年8月25日(83歳) | 
| 出身校 | 東京帝国大学 | 
| 学問 | |
| 研究分野 | 文学(ドイツ文学) | 
| 研究機関 | 東京大学 | 
| 学位 | 文学博士 | 
菊池 栄一(きくち えいいち、1903年8月17日 - 1986年8月25日)は、日本のドイツ文学者。東京大学名誉教授。
経歴
1903年、秋田県生まれ。秋田中学を経て、東京帝国大学ドイツ文学科を卒業。卒業後は第一高等学校教授となった。
太平洋戦争後の1949年、東京大学教養学部教授に着任。1955~57年ハンブルク大学客員教授。1962年、『イタリアに於けるゲーテの世界』を提出して文学博士号を取得。1963年に東京大学を定年退官し、名誉教授となった。その後は日本大学教授として教鞭をとった。学界では、1980年より日本ゲーテ協会会長をつとめた。
受賞・栄典
著書
- 初等独逸文法 大学書林 1948
- ゲーテ物語 梧桐書院 1951、講談社学術文庫 1986
- ゲーテの世界 ウイルヘルム・マイステル研究 東京大学出版会 1953
- イタリアに於けるゲーテの世界 内田老鶴圃 1961、再訂版1978
- 唱和の世界 ゲーテ『西東詩集』理解のために 朝日出版社 1977
- 菊池栄一著作集 全4巻、同刊行会編、人文書院 1984 
    - 1 自然科学者としてのゲーテ
- 2 唱和の世界
- 3 イタリアにおけるゲーテの世界
- 4 ゲーテ時代における文学と社会
 
翻訳
- 神の話 ライネル・マリア・リルケ 弘文堂書房 世界文庫 1940 
    - 神さまの話 白水社 1953、角川文庫 1955
 
- 往復書簡 ゲーテとシルレル 櫻井書店 上巻[2] 1943、中巻 1948
- 色彩論 ゲーテ 岩波文庫 1952、復刊1997ほか
- 愛と死と祈り リルケ短篇集 白水社 1954、角川文庫 1956
- 評論集 ゲーテ全集11 人文書院 1961
- ゲーテ対話録 ビーダーマン編 全5巻 白水社 1963-70。訳者の一人
- 芸術作品のはじまり ハイデツガー選集12 理想社 1974
参考
- 菊池栄一著作集 年譜
- 菊池栄一教授還暦記念会編『ゲーテの比較文学的研究』 郁文堂 1964
- 「追悼 菊池栄一・氷上英広先生」東大比較文學會編『比較文學研究』51号 1987-04、pp. 131~172
脚注
固有名詞の分類
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