菅内閣不信任決議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 07:40 UTC 版)
菅内閣不信任決議案の採決に先立って開催された民主党代議士会において、菅直人と鳩山由紀夫の間で菅が早期退陣するかのような言葉のやり取りがあり、小沢一郎が小沢グループの会合で「退陣の言質を取った」として自主投票とすることに決定した。 土壇場での手打ちという展開に直面し、松木は報道陣のカメラの前で「何なんだよ、みんな。意味がわからない。みんな、おかしいよ、みんな。自民党もおかしいよ、民主党も全部おかしいよ。何なんだよ、これ。おれはまじめにやってんだよ」と感情を露わに したが、当日の晩に出演したテレビ番組で先に取り乱した件を陳謝し、発言を事実上撤回している。 不信任案採決の場では、松木が同僚議員によって本会議場入りを阻止されたり、議席を囲まれて同僚議員の説得を受け目に涙を浮かべたりする光景は、テレビのニュース番組で盛んに放映された。 結局、松木以外のグループの所属議員は採決で反対票を投じたか、棄権したが、グループの中で一貫して不信任案賛成を主張し、グループの主導的な立場だった松木は賛成票を投じた。松木のほかに賛成票を投じた与党系議員は、既に離党届を提出していた横粂勝仁と政党支部支出問題で1年前に離党して無所属になっていた中島正純の2人だけであった。グループ内の投票行動が一致しなかったことについて「小沢さんは小沢さん、僕は僕」「信任できないから賛成した。俺が言いたいことはそれだけだ」と述べた。同日、松木に対して民主党執行部から除籍処分が下された。
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