草創期・1970年代前半
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「フェミニスト映画理論」の記事における「草創期・1970年代前半」の解説
こうした動きを背景に、1972年、イギリスで学術誌『女性と映画 Women and Film』が創刊される。『女性と映画』創刊は、映画産業における女性の地位拡大や「性役割イデオロギーによる女性抑圧の終焉」を明確に掲げた点で政治活動の一環でもあったが、同時に、そこでは「フェミニスト批評による新たな美学の創設」も目指されていた。これとほぼ同時期にニューヨークやエジンバラで女性映画(女性が物語の中心となる映画)を批判的に読み解こうとする映画祭が相次いで開催されている。 これらの動きを主導したのは多くが女性の研究者・ジャーナリストたちだった。その中からフェミニスト批評の立場で映画を分析しようと試みる著作がはじめて登場し、ニューヨークの映画評論家モリー・ハスケル (en) による『崇拝からレイプへ』(1974)や、マージョリー・ローゼン『ポップコーン・ヴィーナス』(1973)、ジョーン・メレン『新しい映画の中の女性とセクシュアリティ』(1974) などがフェミニスト映画理論草創期の記念碑的な著作となった。
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