英語の速記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 15:35 UTC 版)
1175年のジョンの記号まで遡ると言われるが、近代速記としての速記理論を提案したのはジョン・ウィリスである。1602年、『速記術』(Art of Stenography) を出版し、stenography(速記)という造語を行い、線状速記の使用や、表音的な筆記法、母音表記のためのポジショニング等を提唱し近代速記の父と呼ばれている。 このウィリス式を発展させ、シェルトン式(1626年)やガーニー式(1750年)、テーラー式等が考案されていった。そして1837年に登場したのがピットマン式(英語版)である。ピットマン式はテーラー式を学んだアイザック・ピットマンがより高速で速記ができ、学習性に優れた速記法として考案したものである。 一方アイルランドでは、ジョン・ロバート・グレッグがテーラー式、ピットマン式、そして仏独の速記法を学び、イギリスで主流であった正円幾何派とドイツの草書派を融合させ、更にフランスのサイン符号をも取り入れたグレッグ式(英語版)を1888年に考案した。 ピットマン式、グレッグ式は今日でも英語圏で使用される主要な速記の地位を占めている。
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