芸術家たちのモンパルナス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 15:38 UTC 版)
「モンパルナス」の記事における「芸術家たちのモンパルナス」の解説
セーヌ川の反対側の地区・モンマルトルと同様、モンパルナスは20世紀前半、世界の芸術家の集う地として有名になった。特に第一次世界大戦後の開放感と好景気で浮かれた狂乱の時代(レ・ザネ・フォル、Les Années Folles)といわれる1920年代、モンパルナスはパリの知識人・芸術家の生活の中心となっている。1910年ごろから、パリの芸術家のサークルは、印象派など前の世代の芸術家たちの揺籃の地であったが、観光地や高級住宅街(ジェントリフィケーション)となってしまったモンマルトルから、次第に家賃の安いモンパルナスに移動した。 意志が強く頑固で論争を厭わない、モンマルトルに住むピカソら移民の芸術家たちは、19世紀末に活躍したパリっ子のエミール・ゾラ、エドゥアール・マネ、エドガー・ドガ、ガブリエル・フォーレたちや、ダンディさを洗練させることに浸って実際の芸術的傾向よりも地位から来る親和性によって集まるフランス人の芸術家集団とは、経済的にも社会的にも政治的にも対極にあった。こうした移民芸術家たちが1910年代以降、モンマルトルを去りモンパルナスへと移る。
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