自由主義について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 08:39 UTC 版)
自由の勝利は明白な事だと思います明日は自由主義者が一人この世から去ってゆきます 唯願はくは愛する日本を偉大ならしめられんことを 国民の方々にお願いするのみです — 『所感』上原良司 上原はベネデット・クローチェやその評論である羽仁五郎著「クロォチェ」に強く影響を受け、自らをベネデット・クローチェと同じ「自由主義者」と評し、その文章には「強い個性」、「人間性」が現れており、戦後間もなくの頃から長く読み継がれている。『所感』で上原は、自らを「自由主義者」と称しながらも、特攻を実行する「自殺者」に過ぎないと客観的な視点で相対化している。さらに国家主義、権力主義の国家は「必ずや最後には敗れる」とまで断言していることで、当時の日本の国家主義やその指導者に対する『きけ わだつみのこえ』に登場する多くの学徒兵の理論的批判の代表例として引用され、特攻隊員の多くの遺書や手記の中でも特筆すべき例外的な存在とされているという指摘もある。
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