自然環境の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 07:41 UTC 版)
「マールブルク=ビーデンコプフ郡」の記事における「自然環境の構成」の解説
本郡の郡域は、3つの中低山地や地形の継ぎ目に位置している。南北に走る一連の谷状の盆地が、その西側に位置するライン・シーファー山地の支脈と東側にある西ヘッセン・ベルク・ウント・ベッケンラント(山と盆地の地域)とを分けている。この谷状の盆地は、郡の北部からヴェットシャフト盆地(ミュンヒハウゼン、ヴェッター、ラーンタール)を経て、ラーン川対岸のエルンハウゼン=ミヒェルバッハ盆地(マールブルク西部の市区)を通って、最終的には郡南部のギーセン盆地で再びラーン川の谷に接続し、川沿いに伸びている。 シュテルツハウゼンの西に位置するオベーレス・ラーンタール(ラーン川上流域の谷)は東西に伸びており、ライン・シーファー山地の張り出し部を郡北西部のロタール山地と郡西部から南西部のヴェスターヴァルトとに分けている。 フォアヘーエン近郊ザックプファイフェの 674 m を最高地点とするロタール山地の支脈は郡北西部のわずかな部分を占めるだけである。 これに対して、自然空間上はヴェスターヴァルトに属すグラーデンバッハ山地は郡の西半分のほぼ全域を占めている。この山地の郡内の最高地点は 578 m である。その北東部は高さ 498 m のリムベルク周辺のダムスホイザークッペンのクッペンラントからなり、西部は高さ 609 m のアンゲルブルク(実際にはわずかに市の外側にある)を最高地点とするボッテンホルン高地である。この高地は、北はブライデンバッヒャー・グラントが徐々にラーン川の河原に下って行き、南はやや低いツォルブーヒェ丘陵(最高 487 m)で、その東部はザルツベーデ川の起伏に乏しい丘陵地を取り囲んでいる。丘陵地の東部はラーン川に至る。 西ヘッセン山地に属す郡の東部は、その大部分が約 400 m 付近から 200 m までの間の起伏を持つ斑砂統の地層からなる。ここにはラーン川を境界とするマールブルガー・リュッケン(丘陵地)やラーンベルゲを含む丘陵地の他、北のブルクヴァルト、東のノイシュテッター・ザッテルを含むオーバーヘッシシェ・シュヴェレ、南の玄武岩を含んだルムダ高原が含まれる。マールブルガー・リュッケン以下の名前を挙げた丘陵地は、広く森に恵まれたアメーネブルク盆地を時計回りに取り囲んでいる。この盆地内では玄武岩の円錐形の山アメーネブルクが唯一の特筆すべき隆起である。
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