聖書のラブ・マグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/04 13:36 UTC 版)
紀元前587年のエルサレムの破壊(英語版)の場面で、バビロニア王ネブカドネザルが伴っている軍司令官の一人として「ラブマグのネルガル・シャレゼル」が登場している。 そしてエルサレム占領後(エレ39:13)、市の軍事総督の一人として行動している。この人物がネルガル・シャレゼル本人、つまりネブカドネザルの義理の息子で後のバビロニア王である可能性は非常に高い。 古い聖書の解説や辞書では、「ラブマグ」という肩書が「魔術師(マギ)の長」を意味するという記載を見つけることがよくある。 しかし、この肩書はアッカド語のrab mugiに対応しており、ペルシアのマギとは何の関係もないことが今では知られている。 聖書の日本語訳では、この肩書は意訳されることもあれば、固有名詞として音写されることもある。エレミヤ書38:13で比較すると以下のようになる 新共同訳1987:指揮官ネレガル・サル・エツェル 新改訳 1970:ラブ・マグのネルガル・サル・エツェル 口語訳 1955:ラブマグのネルガル・ シャレゼル 文語訳 1917:博士の長ネルガルシヤレゼル
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