聖堂方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 03:14 UTC 版)
ケルンにおける初期の公文書保管方式は、文書を必要とする市民権に用いられる所謂「聖堂方式」(de:Schreinswesen)であった。「Schrein」(ラテン語の「scrinium」に語源のある「聖堂(shrine)」)は、地方行政区当局が記録や法令を保管する木製の櫃や飾り棚のことであった。このような聖堂が、ケルン市庁舎近くの聖ローレンス教区で最も有名で、中世を通じて(現代にも拡大し)記録保管に用いられた。記録は主に不動産取引に関するもので、後に聖堂書(de:Schreinsbücher)として知られることになる羊皮紙や本に殆どは残された。ケルンではこの本は紀元1130年まで遡れる。12世紀後半の同様の本は、メスやアンダーナハのものが知られている。19世紀に古いケルン聖堂の記録は全て市立文書館に移された。
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