翻訳された物語の流入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 17:05 UTC 版)
「フランス・ルネサンスの文学」の記事における「翻訳された物語の流入」の解説
1540年代以降、外国、特にスペイン=ポルトガルの長編物語が翻訳されて、広く読まれるようになった。例えば、『ガリアのアマディス』、『オリーヴのパルムラン』、『ギリシャのプリマレオン』などである。このうち、『ガリアのアマディス』は、フランソワ1世からアンリ4世までの宮廷における振る舞いの事実上の規範になり、馬上槍試合や儀式でも模倣された。イタリアの叙事詩『恋するオルランド』『怒れるオルランド』(更に16世紀末にはトルクァート・タッソの『解放されたエルサレム』)などが、類似のトーンと内容で(しばしば散文によって)フランス語訳されて大成功をおさめた。また、若干時期を遡るが、イタリアの作家ルイージ・プルチの『巨人モルガン』は、騎士道文学を戯画化したものであり、ラブレーの巨人譚の重要なモデルとなった。
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