縦型 FFAG 加速器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/24 01:16 UTC 版)
「FFAG 加速器」の記事における「縦型 FFAG 加速器」の解説
縦軌道エクスカーション FFAG (VFFAG) 加速器[訳語疑問点]とは、高エネルギー軌道が低エネルギー軌道と比較して動径方向ではなく上側(または下側)に偏位するように設計された特殊な FFAG 加速器である。これは、高いビーム剛性(英語版)をもって双極子磁場のより高い領域に粒子を押し込む、歪収束磁場により達成できる。 VFFAG 型設計が通常の FFAG 型設計よりも優れている主な点は、異なるエネルギーを持つ粒子の間でも経路長が一定に保たれ、そのため相対論的粒子が等時的に運動することである。回転の等時性により一定ビーム強度での運用が可能となり、等時サイクロトロンがシンクロサイクロトロン(英語版)に対して持っているのと同じ利点を得ることができる。等時的加速器は縦収束性を持たないが、FFAG 加速器のように傾斜速度が速い場合には大きな制約とはならない。 VFFAG 加速器の主な欠点として特異的な磁石設計を必要とする点があり、現状 VFFAG は試験段階には至っておらずシミュレーション(英語版)段階どまりである。
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