線香
読み方:せんこう
- せんかうだい(線香代)の条を見よ。〔花柳語〕
- 時計無き頃線香を立てて妓の労働時間を計算するに便したる遺風近きに及びたるが故の称。今は全く之を用ゆる事無しと雖も尚ほ其の名称を止め一時間何本、一本何銭などと殊更ら分り悪き規定を設くる見番もあり、或は玉代(ぎょくだい)と云ふ。
- 〔俗〕関西地方の娼妓の揚代。線香一本のともる間の時間を似て単位とせしに基く。線香代参照。
- 大阪地方の娼妓の場代、線香一本のともる間の時間を以て単位とす。
- 〔花〕芸妓や娼妓の揚代(玉代、花代ともいう)のこと、また線香代ともいう。昔は時計がなかつたので線香をつけて、それがともる間を一本として玉代を勘定したことから出た語。
- 線香代と同じで、玉代のこと。昔は時計がなかったので時間を計るのに線香に火をつけてそれが焼けきってしまう間を一本として玉代の勘定をしたものである。但し、今は一時間の本数を八本とか十本とかいう風にわって計算するのである。〔花柳界〕
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