総再生産率
こうした再生産の研究においては、置換率 1あるいは再生産率 1など、数多くの指標が用いられる。再生産率とは通常、女子再生産率 2あるいは母性再生産率のことである。女子の純再生産率 3は、ある仮説女子出生コウホート(116-2)が現行の年齢別出生率(633-9)と死亡率(401-2)に従った場合の平均生存女児数と定義される。女子の総再生産率 4は、再生産年齢が終わるまでの死亡がゼロであるという仮定の下で、同じように計算される。男子再生産率 5、あるいは父性再生産率 5は、男児出生数と男子の出生コウホートを用いて同じように計算される。また両性を考慮に入れた場合のある種の両性再生産率 6が提唱されている。再生産率を計算する際に、実際のコウホートの経験を用いると、コウホート再生産率 7あるいは世代再生産率 7が求められる。これらの率を計算する際に用いられる年齢別死亡率と出生率は、異なった時点に関して得られたものである。年齢別出生率に関する統計が利用できない場合は、いわゆる置換指数 8が用いられる。この指数は、所与の年齢(一般には0~4歳)の乳幼児人口を実際人口における出産可能年齢の女子人口で割った商を、これに相当する定常(静止)人口(703-6)から得られた商で割ったものである。
総再生産率
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