総の秋【フサノアキ】(食用作物)
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登録番号 | 第5849号 |
登録年月日 | 1997年 12月 5日 | |
農林水産植物の種類 | かんしょ | |
登録品種の名称及びその読み | 総の秋 よみ:フサノアキ |
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品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 千葉県 | |
品種登録者の住所 | 千葉県千葉市中央区市場町1番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 大越一雄 猪野誠 小林重夫 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「紅赤」栽培中に発見されたいもの皮色の濃い個体から選抜育成されたものであり,いもの皮色は基本色が赤,補助色が紫で皮色がかなり濃い青果向き品種である。 草型は極匍匐型,草勢はやや弱,草高は低,茎色及び節色は少,茎の太さは細,茎長は長,分枝数はやや多,節間長は中,茎の毛茸は微である。頂葉色は紫,葉色は暗緑,葉形は心臓形,葉の大小は小,葉脈色は中,蜜腺色は多である。藷梗の長さは中,強さは強,いもの形状は長紡錘形,大小は中,皮色は基本色は赤,補助色は紫,濃淡はかなり濃,分布は均一,肉色は黄白,条溝は無,皮脈は少,外観は上である。萌芽の遅速はやや早,多少はやや多,早掘適性は低,アール当たりの上いも重はやや少,貯蔵性はやや易,カロチンの多少は無である。黒斑病抵抗性,つる割れ病抵抗性及びネコブセンチュウ抵抗性は中である。 「紅赤」と比較して,いもの皮色が濃いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和57年に育成者のほ場(千葉県成田市)において,「紅赤」の栽培ほ場でいもの皮色の濃い個体を発見し,58年から増殖を行いながら皮色のさらに濃い株を選抜,平成3年からは千葉県原種農場(長生郡長生村)において生長点培養でウイルスフリー化するとともに,得られた株についてさらに選抜を繰り返して育成された固定品種である。4年から系統比較試験を行い,6年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「ベニキントキ」であった。 |
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