続編の方向性とは? わかりやすく解説

続編の方向性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 04:55 UTC 版)

リング (鈴木光司の小説)」の記事における「続編の方向性」の解説

本作リング』を発端とする一連のシリーズ作品は、続編『らせん』、完結編ループ』及び関連エピソードによる短編集バースデイ』、更に2012年から新シリーズエス』、『タイド』の既刊6冊のシリーズになっている通称リングシリーズ」)。 本作において不幸の手紙にも例えられた「呪いのビデオ」の脅威とその正体は、続編『らせん』では人間感染するウイルスの仕業として解明され、更にその続編ループ』ではコンピューターウイルス的なものへと置き換わるなど、次第ホラー色が減退してサイエンス・フィクション要素前面立った内容へと変化していく。 また、医療サスペンスホラーの第二作『らせん』は新感覚ホラー作品であった前作リング』を否定しコンピューターサイエンス見地から描かれ第三作『ループ』は前作までの『リング』『らせん』を否定するなど、作中築き上げた物語の構図を自ら破壊するような構造用いられている。例え評論家大森望は、『リング』で描かれ恐怖が『らせん』で科学的に解体され、代わって提示され人類進化神話が『ループ』で非神格化され相対化されていることを指摘している。こうした特定のジャンル安住することなく読者予想裏切り続け姿勢は、前例のない未知到達点に挑み続けたという文脈評価される一方、『ループ』に用いられている手法大胆な禁じ手であることや、第1作対する「恐怖小説としての評価否定する内容であったことも指摘されている。 作者鈴木によれば第1作リング』を出版した時点で既に第2作『らせん』を出版する企画自体はあったものの、実際内容何度も書き直し重ねたという。また第2作『らせん』の執筆中には第3作ループ』を書く予定はなかったと述べている。

※この「続編の方向性」の解説は、「リング (鈴木光司の小説)」の解説の一部です。
「続編の方向性」を含む「リング (鈴木光司の小説)」の記事については、「リング (鈴木光司の小説)」の概要を参照ください。

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