組織・形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 18:46 UTC 版)
ベルギー国立銀行は資本金1000万ユーロの株式会社である。株式総数は40万株となっていて、そのうち20万株は国が保有する記名株式であり、譲渡されることはないものである。残りの20万株は記名株式となっていたり、無記名株式となっていたりする。ただし、松方正義が日本銀行をつくった時点では全額民間出資であった。 ベルギー国立銀行は、組織の基本原理を定めた「ベルギー国立銀行定款」に従うこととされている。このため総裁や理事はベルギー国王が任命することとなっている。同行内部機関として、総裁、役員会、理事会、監査役会がある。 総裁 総裁は国王に任命され、任期は5年で再任可能である。欧州中央銀行の規程も考えなければならないが、総裁が職務を継続させることが困難となったり、あるいは重大な過失を犯した場合に限り、国王は総裁を解任することができる。パウル・ファン・ゼーラントが副総裁から首相となった例がある。 役員会 役員会は総裁と理事(下限が5名、上限が7名)で構成される。役員会はフランス語話者とオランダ語話者が同数で構成することとされている。役員会は銀行の業務を司り、政策方針を決定する。 監査役会 監査役会は10名で構成される。理事会と同じく監査会においてもフランス語話者とオランダ語話者が同数で構成することとされている。監査役会は財務の適切な配分・執行が行われているかを監視する役割を担っている。監査役の任期は3年で、株主総会において選任される。1926年10月25日の勅令で、株主総会で選出された産業界の利益代表者3名が定員に加えられた。 理事会 理事会は職種・業種などの団体の代表者で構成される審議の場である。理事は3年を任期として株主総会で選出され、再任が可能である。理事のうち2人は労働者団体の、3人は商工業、農業、中産層団体の、5人は財務相のそれぞれの提言に基づいて選任される。理事会の使命には利益分配の最終調整や、銀行の業務・決算の年間報告書の承認がある。これは株主総会の承認とは別に行われるものである。
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