紺糸威紫白肩裾胴丸〈大袖付/〉
主名称: | 紺糸威紫白肩裾胴丸〈大袖付/〉 |
指定番号: | 2557 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1994.06.28(平成6.06.28) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1領 |
時代区分: | 室町 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 大袖【おおそで】・杏葉【ぎようよう】を具備した胴丸で、仕立ては胴立挙【たてあげ】前二段、後三段、衡胴【かぶきどう】四段、草摺【くさずり】は八間五段下がり、大袖は七段下がり。小札【こざね】は本小札の盛り上げ黒漆塗りで、胴と草摺の二段までは鉄革一枚交じりで、以下は革札。大袖は弓手【ゆんで】(向かって右)は四段、馬手【めて】(向かって左)は三段まで鉄革一枚交じりとし、以下は革札。 威毛【おどしげ】は、胴・大袖とも紺糸を中ほどにして上下に紫・白糸の毛引威【けびきおどし】。金具廻りは金銅製で、要所には竪引両・下り藤紋とともに、丸に十字紋の鋲が打たれている。 所伝によれば、元亀二年(一五七一)、都城島津家(北郷氏【ほんごうし】)十代時久に従って鹿児島に出府した家臣の津曲兼広が、島津宗家の義久より拝領した胴丸という。 この時期の胴丸としては珍しく後補の手が入っておらず、整った小札・威毛・金具廻りを有する仕立てを見せ、かつ大袖・杏葉を具備し、またほぼ作期が推定されるなど、胴丸の基準的遺例としても重要な存在である。 |
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