細菌コミュニティにおける代謝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 15:26 UTC 版)
「メタゲノミクス」の記事における「細菌コミュニティにおける代謝」の解説
天然の環境や人工的な環境(バイオリアクターなど)下では、多くの細菌のコミュニティで分業的(共生的)な代謝活動を行っており、例えばある生物種が生産する代謝廃棄物が他の生物の代謝産物のベース(餌)になる、というような関係が往々にして見られる。例えばメタン生成バイオリアクターにおいては、その機能的な安定性を確保しつつ原料を完全にメタンに分解するために、いくつかの共生種(SyntrophobacteralesおよびSynergistia)を共存させる必要がある。マイクロアレイなどによる遺伝子研究やプロテオミクスによる遺伝子発現測定を行うことで、種の境界を超えて代謝ネットワークをつなぎ合わせることができる。このような研究では、どのような機能タンパク質がどの系統群、種、株などによって保持されているかについて、詳細な知識が必要となる。そのため、メタゲノム解析から得られるコミュニティのゲノム情報は、メタボロミクスやプロテオミクスによる代謝ネットワーク解析においても、重要な情報となる。
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