素踊(すをどり)
素踊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/14 17:56 UTC 版)
素踊(すおどり)という踊り方も、新舞踊から始まった。能の仕舞に相当。その曲で指定の衣装・鬘を着けず、男性は紋付の着物に袴、女性役の女性は紋付の着物に一文字という帯結びで「高島田」という鬘、男性役の女性は紋付の着物に後見という帯結びで「前割れ」という鬘をかぶって踊る。「前割れ」は「鬘下地」・「楽屋銀杏」・「はわせ」とも言い、前髪を真中で分けた結い方で、昔は鬘を被る際に自分の髪をこのように結った。つまり素とは、衣裳、かつらなどの拵えをする前のかたちという意味。演出を一切省いて身体表現だけで見せるため、舞踊家の腕そのものが問われる。「北州」(清元)の様に素踊りを前提とした曲もある。振袖、だらりの帯、等、本衣装の特徴を一部取り入れる場合は半素と呼ばれる。
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