紙風船の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 15:02 UTC 版)
「上桧木内の紙風船上げ」の記事における「紙風船の構造」の解説
紙風船は近年、巨大化が進み従来の半紙ではなく、幅1メートルほどの業務用和紙を貼り合わせて作っており、長さ3メートルから8メートル、大きいものでは12メートルに達する巨大な円筒形構造となっている。打ち上げ本番の約2ヶ月前から上桧木内の8つの地区から住民が総出で製作作業にあたる。和紙の裁断から絵柄の選定、これらを子供から年配者までが共同であたり、最終的に合計100個ほどの大小さまざまな紙風船が仕上がる。風船に描かれる絵柄は武者絵や美人画が多いが、もともと祈願を目的とした行事でもあり、「合格祈願」、「商売繁盛」などの文字が書かれたものも多い。近年では観光客用に白紙の紙風船も作られ、祭りの当日の打ち上げ前、訪れた観光客が白紙の紙風船に願い事を書き込む姿も見られる。紙風船はいずれも構造は同じで、上部は熱気が逃げないように厳重に和紙で封を施し、下部は直径1メートルから3メートルほどの竹で出来た輪を取り付け、この輪に紙風船の揚力源となるタンポと呼ばれる石油を浸み込ませた布玉を固定して完成する。
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