精神的要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 11:08 UTC 版)
川上は、ヒステリー球と診断した自験例36例の心理的な発生機序を分析したところ以下の通りであった。 不安・緊張:56% ヒステリー性の転換反応:25% うつ状態:11% その他:8% また、和田は、咽喉頭食道異常感症と診断した168例、他の耳鼻咽喉科疾患患者126例、健常者110例に「テイラー不安検査」(顕在性不安検査:Manifest Anxiety Scale(MAS))を実施し、潜在的な不安感の強さを調査したところ、咽喉頭食道異常感症では他の群に比べ有意に不安感が強かったとしている。他に咽喉頭異常感症を呈する疾患としては、仮面うつ、自律神経失調症、心身症などの精神科領域あるいは心療内科領域の疾患がある。 ヒステリー球を患う患者は胃酸減少による逆流性食道炎や慢性カンジタ症の併発をしていることが多い。 逆流性食道炎は胃酸過剰と減少の両方の可能性があるが、胃酸減少の症状を過剰症と決めつけられ、逆の治療を受けていることが多い。胃酸減少により食べ物が消化をしていないことで未消化のタンパク質がアレルギーを引き起こす。 胃酸減少により免疫機能が働かずカンジタ菌などの殺菌ができない。マイコトキシンにより精神疾患を発症することがある。 このため、ヒステリー球はアレルギー、甲状腺疾患などの免疫疾患、精神疾患を併発しやすい。
※この「精神的要因」の解説は、「咽喉頭異常感症」の解説の一部です。
「精神的要因」を含む「咽喉頭異常感症」の記事については、「咽喉頭異常感症」の概要を参照ください。
- 精神的要因のページへのリンク