精神病理学における精神的な病気全般
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 18:45 UTC 版)
「精神病」の記事における「精神病理学における精神的な病気全般」の解説
1世紀ほど前に研究された精神病理学 (psychopathology) に発端がある。 精神病という名称は1835年にジェームス・プリチャード(英語版)によって「生活の所作の中で礼儀と礼節どおりに振る舞う」ことができない人々を説明するために作られた。1859年には、ハインリッヒ・ノイマンが、精神病はそれ以上に分類できず単一であると主張したが、後に研究が続き、1899年にエミール・クレペリンが、精神病を、統合失調症と躁うつ病(今で言う双極性障害)とに二分した。感情に問題がある場合と、そうでないものを分けたのである。 カール・ヤスパースは、てんかんを加えた3つを「大精神病」と呼び、「精神障害を伴う既知の身体疾患」「精神病質」とともに精神疾患のカテゴリーとした。 クルト・シュナイダーは、精神疾患一般を精神病と呼んだ。 伝統的な分類であり、神経症 (neuroses) と精神病 (psychoses) 分類である。神経症が、不安といった不適応行動が特徴で、入院するほどでもない場合が多い。精神病は、より重篤な状態であり、行動や思考の障害が激しい。しかしながら、このような旧来の分類は不正確な診断をもたらし、次に述べるICD-10やDSM-IVによる厳密な区別によって、より正確に診断できるようになった。この流れは、クレペリンによる分類を基礎とした流れでもある。
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