箱型屋根脱着式コンテナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 08:58 UTC 版)
「国鉄UM1形コンテナ」の記事における「箱型屋根脱着式コンテナ」の解説
箱型としては二種類目の新しい構造として登場したタイプである。本来の用途での区分形式は異なるものの、国鉄が当時大量に所有し、また私有としての箱型初の方式も、従来の国鉄C12形の流れを受け継いでいた『箱型天井スライド式』では、屋根面の構造由来による段積みが一切できないおよび、二段スライド式という特殊構造ゆえに経年劣化による雨漏りリスクが常に付きまとう、などの大きな欠点を抱えていた。 これを改善するために、新たに屋根外周を残して天井板のみをスッポリと取り外しできる構造として、初代箱型の欠点を全て解決する事となった。また、登場時には既に10 t無蓋コンテナで実用されていた屋根全体を、屋根板の代わりにシート類で覆い被せる方式の最大の欠点であった、作業時あるいは経年劣化による防水シートの破損による水漏れ事故を防ぐ意味合いも持っていた。天井板は、クレーンまたはフォークリフトで吊り上げて、片側三箇所×両側で合計6か所の固定レバーで固定していた。 ただし、この方式はクレーンやフォークリフトなどを使うために多少の手間が掛かる。このために、新形式移行による現在での鉄道用のコンテナでも非常に稀な方式(試作的に一形式一個のみ)ではあるが、海上コンテナでは『ハード・トップ式』として、個数は少ないものの古くから存在している。
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