笹原家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/22 07:21 UTC 版)
笹原 伊三郎(ささはら いさぶろう) 笹原家前当主。若い頃から「まるで養子にいくために、この世に生れてきたような男」と言われ、実際26歳の時に笹原家の養子となった。与五郎といちの祝言後に隠居し、与五郎に家督を譲った。家付きで気位の高い妻・すがの尻に敷かれてきて、いちの返上の件で初めて意地を貫き通した。 笹原 与五郎(ささはら よごろう) 笹原家当主。伊三郎の長男。少年の頃に一度だけいちを見かけた際に鮮烈な印象を抱き、お紋の方の件と同じ轍を踏まない確信に似たものがあり、拝領妻の申し出を受け入れる。いちとの祝言後に家督を相続する。父の後押しもあり、一生をかけていちを守ると誓う。 いち / お市(いち)の方 / 美崎(みさき) 与五郎の妻。 16歳の時に藩主・正容に召され奥入り、側室お市の方として寵を受ける。当時は許嫁がいたが、周りの根回しにより破談となった。悲しみを忘れ、男子を沢山産もうと夢を見るが、正容の勧めで保養に出かけていた間に、新しい側室が侍っていたことに逆上した際の振る舞いに愛想を尽かされ、暇を出され、与五郎に下げ渡された。正容のことも容貞のことも忘れ、笹原の家に尽くそうと誓い、与五郎とも仲睦まじく過ごし娘・とみをもうける。城へ戻された後も笹原家を気遣い、とみの物だけでなく、すがや文蔵らの着物や小物を送っていた。 笹原 文蔵(ささはら ぶんぞう) 伊三郎の次男。与五郎の弟。父と兄の所業を止めようとしたとして、後に四人扶持を賜る。 笹原 堅物(ささはら けんもつ) 一門の最長老格。
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