第6のツール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 00:20 UTC 版)
MLBアメリカン・リーグに所属するオークランド・アスレチックスは、1990年代から他球団に先駆けてセイバーメトリクスを取り入れ、「野球チームの成功と勝利に最も大きく寄与するツールは、出塁能力と選球眼である」と結論付け、当時市場価値が極めて低かったセレクティブ・ヒッターを格安でかき集め、一定以上の成果を収めた(ただし、当時のアスレチックスの成功は投手力によるところが大きい)[要出典] 。 その後、他球団も次々とアスレチックスの方策を模倣し始めたことにより、2009年現在のMLBでは、データ解析とスカウティングが大きな進歩・発展を遂げている。同球団アシスタントGMのデビッド・フォーストは「ベースボールを深く考究すると出塁がいかに大切か理解出来る、これは統計上のトリックなどではなく客観的事実であり真理なのだ」と持論を展開する他、各球団の選手育成担当者やスカウト、アナリスト、統計学者、メディア関係者らの中にも「5ツール以上に希少価値の高い最重要ファクターは、Patience(打席内の自制心、四球を選ぶ技能、選球眼)である」との見解を示す者が出てきている。 その結果、従来の5ツールにペイシェンスを新たに加えて、6つのカテゴリで各選手を査定することも多くなった。とはいえ、選手枠の狭いMLBでは、たとえ選球眼が優れていても、5ツールのうちの一つである「守備力」が欠けている選手の評価は依然低い傾向にある。
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