第5章:屍の暴走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 04:24 UTC 版)
巨大な塔の中の一室に結はいた。椅子に腰かける彼女の傍らには、額にセーフガードのシンボルマークを掲げた男が一人。「気分はどうだね裾野結」。 ここはどこか、と問いかける結に男は答える。ここは、ネットスフィアの空間でセーフガードの管理する領域である。基底現実では医療スタッフが結を蘇生させており、意識のみが今ここにある。結の体は新規構築され最高の技術が投入された珪素基系のものにされる。完成したならば、セーフガードの一員として我々に助力せよ、と。 要は、命を助けてやる代わりに協力しろ、と、強要しているのである。男の独善的な態度に、強い拒否の意思を示す結。 だが、男は無視して続け、「君には洗脳を施す」、「ネット端末移植のない人間は積極的に排除しろ」、「教団が誘拐した子供達に生存者がいたら殺せ」などと暴言を吐く。怒りに震える裾野結。 次の瞬間、結の意識は基底現実の自分の体の中に突如帰ってくる。ネットを介して侵入したクローサーが彼女の意識を強制的に覚醒させたのだ。 セーフガードの力を使い、統治局の研究施設から逃亡を図る結。そこに再び教団の刺客が現れる。だが、最高峰の技術で作り上げられた体に珪素生物の攻撃は全く効かず、結は難無く2体の珪素生物を返り討ちにし、研究施設からも脱出した。
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