第5章:アニュス・デイ(神の子羊)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 23:36 UTC 版)
「戦争レクイエム」の記事における「第5章:アニュス・デイ(神の子羊)」の解説
英語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。オーウェン「アンクル河近くのキリストの十字架像のあるところで(At a Calvary near the Ancre)」 16分の5拍子の静かな音楽であり、6つの楽章中で最も短い。この楽章ではオーウェンの詩が中心であり、その合間にラテン語の典礼文が歌われる構成となっている。弦楽器による短い前奏があり、テノール独唱がオーウェンの「アンクル河近くのキリストの十字架像のあるところで(At a Calvary near the Ancre)」を歌い、混声合唱が「神の子羊、世の罪を除き給う主よ、彼らに永遠の安息を与えたまえ。」と典礼文による合いの手を入れる。なお、この楽章の混声合唱は座って歌うよう指示されている。オーウェンの詩の最後の一節「法学者たちは、すべての国民たちに口やかましく言い、国家に対する忠誠を押しつけるが、大いなる愛を愛する者たちは自らの命を投げ出すが、憎むことはないのだ。」の部分では、抗議するように音楽が高まり、「国家に対する忠誠を押しつける」という言葉が f で歌われるが、諦めたように音楽がおさまる。続けてテノール独唱が、英語でなくラテン語で「彼らに平和を与えたまえ(Dona nobis pacem)」と歌い静かに終わる。
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