第4幕 城内の中庭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 14:48 UTC 版)
「シチリアの晩鐘 (ヴェルディ)」の記事における「第4幕 城内の中庭」の解説
オーケストラによる力強い序奏と共にアンリが登場する。アンリは獄中のエレーヌに想いを寄せて、アリア「涙の日」を歌い、自分の運命を嘆く。もしエレーヌが自分を許してくれなければ、死ぬほかはないと思い定めている。牢から出て来たエレーヌに、二重唱でアンリはエレーヌに再度愛を告白し、モンフォールの私生児である事実も告白すると、彼女も再びアンリを許し愛が芽生える。そこに鎖で繋がれたプロシダが現れ、スペイン軍からの反乱を支援する船が来ていると囁く。そこへモンフォールがベテューヌ卿伴って現れ、反乱が拡大する前に謀反人たちを処刑するよう命令する。それを聞いたアンリが、自分も一緒に処刑して欲しいと嘆願する。総督は自分を父親と呼ぶなら、二人に恩赦を与えようと交換条件を持ち出す。すると僧侶たちの合唱とともに、捕えられた島民たちと断頭台が見える。感極まったアンリは、彼等を助けてくれるなら、子としてあなたに従いますと叫ぶ。総督は死刑を中止して、アンリとエレーヌ公女の結婚を許し、対立するフランス人とシチリア島民の和解を象徴としようとする。全員が加わり最後のストレッタとなる。
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