第32回社会人野球日本選手権大会

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第32回社会人野球日本選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/11/11 04:43 UTC 版)

第32回社会人野球日本選手権大会（だい32かいしゃかいじんやきゅうにほんせんしゅけんたいかい）は、2005年11月19日から11月27日まで大阪ドームで開かれた社会人野球日本選手権大会である。

概要

• この夏の都市対抗野球を制した三菱ふそう川崎は本戦出場を決めたが2回戦で敗れ、またも夏秋連覇のチームは現れなかった。また、前回大会を制したJFE西日本も2回戦で敗れ、連覇ならず。
• 初出場チームは、伯和ビクトリーズのみ。硬式野球クラブ 東海REXは、企業チームの新日本製鐵名古屋から広域複合企業チームに鞍替えしてから初出場となった。
• 大会を制したのは松下電器。大阪勢同士の決勝を延長戦で制して2度目の頂点。この夏にはNOMOベースボールクラブに都市対抗出場権を奪われる屈辱を経て秋の王者に返り咲いた。

出場チーム

代表枠	チーム	出場回数
北海道	サンワード貿易	3年連続6回目
東北	七十七銀行	2年連続3回目
東北	JR東日本東北	5年連続11回目
北信越	TDK千曲川	2年連続5回目
関東	シダックス	2年連続4回目
関東	ホンダ	3年ぶり11回目
関東	東芝	6年連続19回目
関東	三菱ふそう川崎	4年ぶり8回目
関東	新日本石油ENEOS	9年ぶり12回目
関東	鷺宮製作所	2年連続5回目
東海	トヨタ自動車	3年連続6回目
東海	王子製紙	3年ぶり6回目
東海	硬式野球クラブ 東海REX	5年ぶり9回目

代表枠	チーム	出場回数
東海	ホンダ鈴鹿	7年ぶり8回目
近畿	大阪ガス	5年連続12回目
近畿	松下電器	12年連続27回目
近畿	日本生命	6年連続24回目
近畿	NTT西日本	7年連続10回目
近畿	三菱重工神戸	4年連続15回目
近畿	デュプロ	2年連続3回目
近畿	ニチダイ	2年連続2回目
中国	JFE西日本	3年連続3回目
中国	伯和ビクトリーズ	初出場
四国	JR四国	3年連続7回目
九州	JR九州	2年連続4回目
九州	九州三菱自動車	2年ぶり2回目

大会

1回戦

第1試合（11月19日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 三菱重工神戸 0 1 0 0 0 0 0 1 0 2 鷺宮製作所 2 0 0 0 1 0 0 0 X 3 勝：岡崎　敗：木林　本：清水、盛田（以上鷺宮） 第2試合（11月19日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 JR四国 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 硬式野球クラブ 東海REX 0 0 1 0 1 1 0 0 X 3 勝：小西　敗：岩井 第3試合（11月19日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 日本生命 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 シダックス 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 勝：国安　敗：武田 第4試合（11月20日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 ニチダイ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 九州三菱自動車 1 0 0 0 1 0 3 0 X 5 勝：平野　敗：高尾 第5試合（11月20日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 東芝 0 0 0 1 5 1 0 0 1 8 JR東日本東北 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 勝：銭場　敗：攝津　本：伊勢（東芝）

第6試合（11月20日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 NTT西日本 0 1 1 0 0 1 0 0 0 3 王子製紙 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 勝：岸田　敗：中田 第7試合（11月21日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 三菱ふそう川崎 2 0 0 1 1 1 0 1 0 6 サンワード貿易 0 0 0 1 0 1 0 1 0 3 勝：五嶋　敗：神田　本：佐々木（川崎） 第8試合（11月21日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計 JFE西日本 1 0 0 1 0 0 0 0 1 3 6 TDK千曲川 0 1 0 0 0 1 0 1 0 1 4 勝：山村　敗：菊池　本：鈴木（千曲川） 第9試合（11月21日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 ホンダ 0 0 2 1 0 0 0 0 0 3 デュプロ 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 勝：大田　敗：矢田 第10試合（11月22日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 新日本石油ENEOS 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 トヨタ自動車 2 0 1 0 0 0 0 0 X 3 勝：吉見　敗：清見

2回戦

第1試合（11月22日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 鷺宮製作所 0 0 0 0 0 0 3 1 2 6 伯和ビクトリーズ 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 勝：川合　敗：枝廣　本：宮崎（鷺宮） 第2試合（11月22日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 日本生命 0 0 3 2 1 1 0 1 0 8 硬式野球クラブ 東海REX 0 0 1 0 1 0 0 0 0 2 勝：新家　敗：小西　本：下野（日生） 第3試合（11月23日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 ホンダ鈴鹿 0 0 0 1 3 0 0 0 3 7 九州三菱自動車 0 0 0 2 0 0 1 1 4x 8 勝：幸松　敗：松岡　本：宮川（鈴鹿） 第4試合（11月23日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 東芝 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 松下電器 1 0 0 0 0 1 0 2 X 4 勝：山本隆之　敗：中野　本：吉田憲（松下）

第5試合（11月23日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 NTT西日本 2 0 0 0 1 1 0 0 1 5 七十七銀行 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 勝：齊藤　敗：奥山 第6試合（11月24日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 三菱ふそう川崎 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 JR九州 0 3 2 0 0 0 0 0 X 5 勝：小松聖　敗：五嶋 第7試合（11月24日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 JFE西日本 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 ホンダ 0 3 0 0 0 0 1 1 X 5 勝：角田　敗：陶山　本：福竹（JFE西）、金子（ホンダ） 第8試合（11月24日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 トヨタ自動車 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 大阪ガス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 勝：吉見　敗：山田幸　本：秦（トヨタ）

準々決勝

第1試合（11月25日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 鷺宮製作所 4 0 2 0 1 0 0 0 0 7 日本生命 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 勝：岡崎　敗：国安　本：関（鷺宮） 第2試合（11月25日）－7回コールド 1 2 3 4 5 6 7 計 九州三菱自動車 1 0 0 0 0 1 0 2 松下電器 0 3 1 1 0 0 8 13 勝：山本隆之　敗：平野　本：梶原、田原（以上松下）

第3試合（11月25日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 JR九州 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 NTT西日本 3 0 1 0 0 0 0 0 X 4 勝：岸田　敗：浜田 第4試合（11月25日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 ホンダ 1 0 0 1 0 0 0 1 0 3 トヨタ自動車 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 勝：坂本　敗：明松

準決勝

第1試合（11月26日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 松下電器 0 0 1 0 1 0 2 0 0 4 鷺宮製作所 0 0 1 0 0 0 0 0 2 3 勝：田中稔　敗：川合

第2試合（11月26日） 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 ホンダ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 NTT西日本 1 0 0 0 0 0 0 1 X 2 勝：笠木　敗：大田

決勝

• 決勝（11月27日）－延長11回

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	計
NTT西日本	0	0	0	0	0	0	0	1	0	0	0	1
松下電器	0	0	0	0	0	0	1	0	0	0	1x	2

勝：山本隆司　敗：齊藤
（松下電器は5年ぶり2回目の優勝）

表彰選手等

• 最高殊勲選手賞 山本隆之（投手：松下電器）
• 敢闘賞 岸田護（投手：NTT西日本）
• 打撃賞 吉田憲一郎（内野手：松下電器）
• 首位打者賞 重石勝司（外野手：九州三菱自動車） 9打数6安打 .667
• 大会優秀選手
  • 投手

  山本隆之（松下電器）

  岸田護（NTT西日本）

  笠木伸二（NTT西日本）

  岡崎淳二（鷺宮製作所）

  坂本保（ホンダ）

  吉見一起（トヨタ自動車）

  • 捕手

  新田玄気（松下電器）

  大原周作（NTT西日本）

  • 一塁手

  梶原康司（松下電器）

  宇多村典明（JR九州）

  • 二塁手

  宮崎昌樹（NTT西日本）

  • 三塁手

  平山嗣人（松下電器）

  関大輔（鷺宮製作所）

  • 遊撃手

  田原隆三郎（松下電器）

  一色和也（NTT西日本）

  石井剛（九州三菱自動車）

  • 外野手

  甲斐俊治（松下電器）

  開田成幸（ホンダ）

  福田晃（鷺宮製作所）

  重石勝司（九州三菱自動車）

  • 指名打者

  吉田憲一郎（松下電器）

同大会の記録

• 毎回安打

九州三菱自動車が2回戦・対ホンダ鈴鹿戦で達成。

松下電器が準決勝・対鷺宮製作所戦で達成。

• 1イニングチーム最多三塁打　2（タイ記録）

日本生命が1回戦・対シダックス戦で記録。

• 1試合チーム最多犠打　6（タイ記録）

九州三菱自動車が2回戦・対ホンダ鈴鹿戦で記録。