第32回選抜高等学校野球大会決勝とは? わかりやすく解説

第32回選抜高等学校野球大会決勝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/25 06:33 UTC 版)

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第32回選抜高等学校野球大会決勝(だい32かいせんばつこうとうがっこうやきゅうたいかいけっしょう)は、1960年4月8日甲子園球場において高松商業四国香川県)と米子東中国鳥取県)の間で行われた第32回選抜高等学校野球大会の決勝戦である。

試合概要

第32回選抜高等学校野球大会の決勝戦は、大会前から優勝候補の一角に挙げられていた高松商[1]山陰地方の高校として、春夏通じて初めて決勝に進出した米子東の対戦となった。試合は両校のエース、高松商の2年生左腕・松下利夫(のち四国電力)と米子東の右腕・宮本洋二郎(のち巨人ほか)の投手戦となった。4回表に米子東が一死一・二塁から宮本の二塁打で1点を先制。その裏、高松商は二死三塁からパスボールで1-1の同点に追いついたが、その後は両校とも相手投手を攻略できず無得点が続いた。

そして膠着状態の中で迎えた9回裏の高松商の攻撃。この回の先頭打者、主将の山口富士雄(のち阪急大洋)がカウント2-1から放った打球はレフトのラッキーゾーンに飛び込み、春夏通じて初めての優勝決定サヨナラ本塁打となった[2]。高松商は第1回選抜中等学校野球大会以来2度目の選抜大会優勝である。

スコア

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
米子東 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 2
高松商 0 0 0 1 0 0 0 0 1x 2 5 3
  1. (米) : 宮本 - 清水
  2. (高) : 松下 - 松田
  3. 審判:球審…山本英、塁審…鈴木、岩中、小西
  4. 試合時間:2時間12分

出場選手

米子東
打順 守備 選手
1 [遊] 常藤幸治(2年)
2 [三] 松本勝彦(3年)
3 [一] 吹野勝(3年)
4 [捕] 清水賢(3年)
5 [中] 直江輝昭(3年)
6 [投] 宮本洋二郎(3年)
7 [二] 細川幸男(3年)
8 [左] 細田俊次(2年)
9 [右] 矢滝伸高(2年)
高松商
打順 守備 選手
1 [中] 小泉俊一(3年)
2 [三] 中山泰三(2年)
3 [遊] 山口富士雄(3年)
4 [右] 滝口紘史(3年)
5 [捕] 松田正和(3年)
6 [二] 石村稠(3年)
7 [投] 松下利夫(2年)
8 [一] 米沢武(2年)
紀井信行(3年)
9 [左] 赤沢克昭(3年)

その後

  • 高松商は翌1961年第33回選抜高等学校野球大会でもエース松下で2年連続決勝進出し準優勝している。準決勝では米子東と再戦し、4-1で勝利している。両校は1965年第37回選抜高等学校野球大会2回戦でも対戦し、4-0で高松商が勝利している。
  • 米子東創立100周年、高松商創立100周年、米子東野球部創部110周年の際には記念試合で対戦した。試合はいずれも高松商が勝利している。

参考文献

  • 野球の島に四商ありて(著:結踏一朗、発行:四国4新聞社、1997年7月31日発行)
  • 香川県立高松商業高等学校野球史(高商クラブ、1982年11月24日発行)
  • ホームラン2016年9月号臨時増刊 歴代春夏甲子園メンバー表大全集 97頁、105頁(廣済堂出版 、2016年9月2日発行)

脚注

  1. ^ 野球の島に四商ありて131頁
  2. ^ 第32回選抜大会唯一の本塁打でもあった。




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