第3楽章 Con brio e vivace
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/29 20:53 UTC 版)
「ピアノ協奏曲 (ハーティ)」の記事における「第3楽章 Con brio e vivace」の解説
ロ短調。ティンパニと低弦が響き、木管がリズミカルに加わると、ピアノにいかにもケルトらしい舞曲調の主題が現れる。オーケストラがこの主題を高らかに鳴らし、ピアノが変奏する。弦のピッツィカートの上でピアノが華麗に動き回り、弦楽器の穏やかで美しい第2主題を導き出す。すぐピアノに受け渡され、堂々と響き渡る。この主題が一つの頂点をつくると、静かになり、小太鼓のロールの上でトランペットが静かに響き、冒頭のリズムが帰って来て展開部となる。第1主題が様々に展開され、木管のおどけた旋律を挟んで弦楽器の静かな旋律となる。ピアノが歌い出し、盛り上がってくる。金管のファンファーレが響き渡る。そして、楽章冒頭のリズムが再現され、ピアノに第1主題が再現される。今度は金管も加わっての再現であり、派手である。第2主題もわずかに再現され、クラリネットのトリルを挟んで銅鑼が鳴り響き、ロ長調に転じてコーダとなる。派手にピアノとオーケストラが掛け合いを演じ、速度を速めてラフマニノフ風の上行音形をピアノが奏し、オーケストラが畳み掛け、堂々と曲を閉じる。
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