第3楽章 Andantino
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 09:24 UTC 版)
「クラリネット五重奏曲 (ブラームス)」の記事における「第3楽章 Andantino」の解説
三部形式、23小節のアンダンティーノが、中間部の2/4拍子のプレスト(Presto non assai, ma con sentimento)を取り囲んでいる。軸になるのは急速な中間部で、より穏やかな両端部分はさしずめ前奏と後奏として機能している。この流動的な楽章において、アンダンティーノの主要主題がところを変えて現れる。ただし、明確な道筋が定まっているという感じではない。このアンダンテ主題は、初めはクラリネットによって弱音で示される(譜例3-1)。だがこの主題は、特定の形式によらないプレスト部にも引き続き現れるだけでなく、せかせかした足取りのスケルツォ主題として変奏されもするのである(譜例3-2)。このような構図は、いわゆるブラームス後期ピアノ小品集にも共通するものである。 譜例3-1 譜例3-2
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