第2章 吉田山――里香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 15:01 UTC 版)
里香は、京都のそこそこ名の知れた呉服屋のひとり娘である。里香は、大学を卒業した後、広告会社に就職したが、3か月で退職した。その後、典孝と結婚し、2人の子を産んだ。やがて、子育てから少し解放されて、ひとりの時間が持てるようになると、インターネットをするようになり、aiというハンドルネームでブログを始めた。欲望のある女という設定でブログを綴り、読者とコメント欄でやりとりするのを楽しんでいる。里香は、間違って流れた深見のビデオテープを見たとき、裏切られた気分になった。 ある日、〈たくぽん〉と名乗る人から、里香のブログに登場するTAKUMIという学生が、21歳であることや、京都大学の学生であることなど、自分のプロフィールにそっくりだ、とするメールが届き、里香は少し動揺する。しばらくの後、里香は〈たくぽん〉に勧められて京都大学の学祭に行き、構内を散策する。そのとき、彼女の母親から連絡が入り、家に帰ると、母親が浮気していたことが父親にバレたことを知る。里香は〈たくぽん〉に宛てて、「一度会ってみたい」とするメールを送る。〈たくぽん〉から返信があり、出町柳にある町家を改装したカフェで会うことになる。里香は、例のビデオテープに映っていた女は、絵奈子なのではないか、と考える。里香が、〈たくぽん〉が指定したカフェに行くと、そこにいたのは、病的で顔が青白い男であった。
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