第十一巻 - 第十三巻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 17:13 UTC 版)
尾張徳川家を源とする葵流が表舞台に蘇ったことに呼応するかのように、皇室直属といわれる伝説の武術、須玖根流の名前が語られ始めた。マカコ(猿)と名乗るブラジル人がその情報を探しているという。松尾象山によると、ブラジリアン柔術の創始者、前田光世の死には須玖根流が関係しているという。また、松尾象山が海外放浪中にブラジリアン柔術ガルシーア流の前総帥ガスタオン・ガルシーアを倒していること、巽の手引きで力王山と戦い勝利したこと、そして正体不明の武術を使う磯村露風という男に因縁があることなどが語られる。 一方そのころ、大阪に流れ着いた文七は精神不安定になっており、路上でからんできた高校生数人を全力でぶちのめした挙げ句、さらにあてどもなく旅を続けて和歌山県の南端に至った。ところが偶然にも、文七はかつて戦った居合い抜きの達人、土方元と再会する。その場の流れで少しの間、行動を共にしていた文七だったがあるとき、土方は何者かと戦って腕を折られる。剣の達人である土方が敗北したことに驚愕した文七だが、その相手が近所のおでん屋の親爺とわかりさらに驚愕する。好奇心を抑えきれずにおでん屋に駆けつける文七。その親爺は、姫川源三と名乗った。
※この「第十一巻 - 第十三巻」の解説は、「餓狼伝」の解説の一部です。
「第十一巻 - 第十三巻」を含む「餓狼伝」の記事については、「餓狼伝」の概要を参照ください。
- 第十一巻 - 第十三巻のページへのリンク