第一次怪獣ブームとマルサンの時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:45 UTC 版)
「ウルトラ怪獣シリーズ」の記事における「第一次怪獣ブームとマルサンの時代」の解説
1966年、『ウルトラQ』の放送が開始された。同作では制作にはかなりの予算がつぎ込まれていることから予算の捻出のためTBS管理部の岡崎潔よりキャラクター商品の開発が提案された。キャラクター使用料を従来の商品価格の5%から3%に引き下げ参入障壁を緩和したところ、幼児向け遊戯人形としてはマルサン商店、増田屋斎藤貿易などから申し込みがあり、商品化を許諾された。増田屋はゴム製の手踊り人形「ウルトラQ手踊り」シリーズを発売し、後発のマルサン商店はソフトビニール製でより精巧な怪獣人形「世紀の大怪獣 ウルトラQ」を発売した。価格は350円であった。前例のない商品であったため、発売当初は流通において冷遇されたものの、追加注文が殺到するようになり、さらに『ウルトラマン』の放送開始に先駆けて同作に登場予定の怪獣ソフビを発売し、生産が追いつかないほどの怪獣ブームを代表するヒット商品へと成長した。この成功が日本におけるマーチャンダイジングの嚆矢であるとされる。マルサン商店は『快獣ブースカ』、『キャプテンウルトラ』、マルザンへ社名変更後の『ウルトラセブン』でも怪獣ソフビを展開したが、怪獣ブーム以前から抱えていた負債が原因で1968年に倒産してしまう。
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