第一次世界大戦と財閥形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 14:26 UTC 版)
「岡崎汽船」の記事における「第一次世界大戦と財閥形成」の解説
1914年(大正3年)7月末に第一次世界大戦が勃発すると、海運業界は再び軍需景気に沸き立ち、未曽有の好況を迎えた。ここで藤吉は、大戦勃発前に市況を読んで購入しておいた船を最大限活用し、加えてそれらを高値で売却するなどして大きな利益を上げ、30万円から100万円に増資するなど岡崎汽船の経営基盤を更に強固にした。また1917年5月、これらの利益を元手に1,000万円の巨費を投じて神戸岡崎銀行(現・三井住友銀行)を設立、神戸財界での揺るぎない地位を確立した。 神戸は江戸時代、日本酒の名産地であった灘五郷に隣接していたことから廻船問屋も多く、さらには幕末に条約港として開港し、西日本の海運の拠点として栄えた。これらを背景として、明治以降のたび重なる戦争による海運特需をきっかけに多くの者が神戸で海運業に進出し、数々の成功者を生みだしているが、藤吉はその先駆者の一人である。
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