第一次世界大戦と終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 19:17 UTC 版)
第一次世界大戦によって、この地の「中立」は終焉を迎えた。 1914年8月4日、ドイツはベルギーに侵攻した。中立モレネは1915年にプロイセン王国に併合されたが、国際的な承認はなかった。 1918年11月、フランスとドイツの間で休戦が成立。ドイツ軍はベルギーとモレネからの撤退を迫られた。1919年6月28日、ヴェルサイユ条約によってベルギーはプロイシッシュ・モーレスネット、オイペン、マルメディといったドイツ領の町を獲得した。このとき、中立モレネもまたベルギーに帰属することが決定され、100年にわたる「一時的な中立地帯」の問題は解消された。1920年1月10日、「中立モレネ」は正式にベルギー領に編入された。もともとのモレネの町と区別するために、「中立モレネ」はケルミスと名称を改めた。これは、菱亜鉛鉱を意味する方言 kelme に由来する。また、「プロイセンのモレネ」を意味するプロイシッシュ・モーレスネットは、「新モレネ」ノイ・モーレスネット(Neu-Moresnet)に改められた。
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