符号化および復号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 17:23 UTC 版)
電碼による中国文の符号化および復号には、コードブックを用いる。コードブックはそれぞれの漢字と4桁の数字との対応を示している。コードブックの正編において、漢字は基本的に部首と画数に基づいて並べられ、その順に0000(0000は未使用であるので、正確には0001の「一」)から番号づけられている。8000以降には補遺として漢字、記号が収録されている。 コードブックは1ページに100組の漢字と数字との対応を示している。各ページは10行10列の表になっている。表の各ます目には、漢字、4桁の数字、および3桁のローマ字が印刷されている。 電報を送るときは、まず、コードブックを参照して漢字を一字一字4桁の数字に置き換える。そして得られた数字の列をモールス符号によって送信する。漢字から電碼への翻訳は依頼者自身で行っても良いし、依頼内容に含めても良い。後者の場合比較的低額ながら有料の付加サービスである。 電報を受け取ったときは、まず、モールス符号を数字の列にもどす。数字の列を4桁ごとに区切り、それぞれの4桁をコードブックを参照して漢字にもどす。 3桁のローマ字は国際電報に使われる電碼であり、数字の電碼に比べて桁数が少ないぶん、電報料金の節約になる。国際電報の料金は、語の数によって決まる。暗語は、送信されたコード5桁までを1語と数える。例えば、「標準電碼本」の5文字は数字の電碼では2871 3294 7193 4316 2609となり、国際電報のルールそのままでは5語と計算される。しかし工夫として、これを5桁ごとに区切り直して28713 29471 93431 62609とすると、4語と計算される。他方、「標準電碼本」の5文字はローマ字の電碼ではEGL EWS KQR GKA DWJとなるが、これを5桁ごとに区切り直して、EGLEW SKQRG KADWJとすると、3語と計算される。
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