竹前栄治とは? わかりやすく解説

竹前栄治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 13:13 UTC 版)

竹前 栄治(たけまえ えいじ、1930年8月4日[1] - 2015年7月14日)は、日本政治学者、占領史研究家。学位は、法学博士[2]東京経済大学名誉教授。

経歴

長野県須坂市出身[1]。1951年長野県須坂西高等学校卒業[1]、1955年東京教育大学文学部社会科学科法律政治学専攻を卒業し[1]、世田谷区立尾山台中学校教諭に赴任[1]。1958年から東京都立工業短期大学附属工業高等学校(現東京都立工業高等専門学校)教諭[1]、1962年東京都立工業高等専門学校教諭[1]。1963年旧・東京都立大学大学院社会科学研究科政治学専攻修士課程修了[1]。1964年東京都立工業高等専門学校助教授[1]、1968年東京都立大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程単位取得満期退学[1]。1968年中央大学法学部兼任講師[1]。1971年 法学博士[2]

1974年東京経済大学経済学部教授[1]。1984年『戦後労働改革』で労働関係図書優秀賞受賞[1]。2000年東京経済大学現代法学部教授[1]。2001年、同特任教授[1]。2005年定年退職、名誉教授。

2015年7月14日に虚血性心不全のため84歳で死去した[3]。2015年10月25日に「竹前榮治先生を偲ぶ会」が開催された[4]

人物

1980年頃に失明したため[1]盲導犬障碍者問題などにも携わり、日本盲人専門家協会副会長、身体障害者補助犬法改正対策使用者団体連絡協議会会長、日本身体障害者補助犬学会初代理事長などを歴任した[5]

著書

  • 『アメリカ対日労働政策の研究』日本評論社 1970
  • 『占領戦後史 対日管理政策の全容』双柿舎 1980、同時代ライブラリー 1992、岩波現代文庫 2002
  • 『戦後労働改革 GHQ労働政策史』東京大学出版会 1982
  • 『証言日本占領史 GHQ労働課の群像』岩波書店 1983。聞き手の編著
  • 『GHQ』岩波新書黄版 1983
  • 『占領と戦後改革 シリーズ昭和史9』岩波ブックレット 1988
  • 『GHQの人びと 経歴と政策』明石書店 2002
  • 『失明を超えて拡がる世界 GHQ研究者として生きる』桐書房 2007

共編著

  • 日本占領秘史 上[6] 天川晃共著 朝日新聞社 1977.8、ハヤカワ文庫 1986
  • 昭和史 国民のなかの波瀾と激動の半世紀 金原左門共編著 有斐閣選書 1982.7
  • 日本占領 GHQ高官の証言 中央公論社 1988。聞き書き
  • 労働政策講義ノート 悠思社 1992.4
  • 戦後日本の原点 占領史の現在 上・下 袖井林二郎共編 悠思社 1992.7
  • 憲法制定史 日本国憲法検証 第1巻 小学館文庫 2000.6。岡部史信共著
  • 護憲・改憲史論 日本国憲法検証 第7巻 小学館文庫 2001.6。岡部史信・藤田尚則共著
  • 盲導犬ネモフィラ 生涯現役の大学12年生 竹前淳子共著 あすなろ書房 2002.7
  • 障害者政策の国際比較 障害者政策研究会共編 明石書店 2002.11

翻訳

  • 近代化の理論 マイロン・ウィーナ編著 上林良一共訳 法政大学出版局 1968
  • DDT革命 占領期の医療福祉政策を回想する クロフォード.F.サムス 編訳 岩波書店 1986.8
  • 日本占領の日々 マクマホン・ボール日記 菊池努共訳 岩波書店 1992.4
  • GHQ日本占領史 第1巻 GHQ日本占領史序説 今泉真理共訳 日本図書センター 1996.2
  • GHQ日本占領史 第31巻 労働組合運動の発展 岡部史信共訳 日本図書センター 1997.7
  • 米国陸海軍軍政/民事マニュアル 尾崎毅共訳 みすず書房 1998.10
  • GHQサムス准将の改革 クロフォード.Fサムス 桐書房 2007

参考

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 竹前栄治教授年譜並びに著作目録」『現代法学』第8号、東京経済大学現代法学会、2005年1月、5-19頁、CRID 1520572358421618048hdl:11150/315ISSN 13459821 
  2. ^ a b 竹前栄治『アメリカ対日労働政策の研究』東京都立大学〈法学博士 乙第175号〉。 NAID 500000365785https://id.ndl.go.jp/bib/000008507536 
  3. ^ 訃報:竹前栄治さん84歳=東京経済大名誉教授 毎日新聞 2015年7月17日
  4. ^ 「竹前榮治先生を偲ぶ会」のご案内[リンク切れ] 東京経済大学
  5. ^ GHQサムス准将の改革―戦後日本の医療福祉政策の原点|著者等紹介”. 紀伊國屋書店ウェブストア. 紀伊國屋書店. 2022年10月29日閲覧。
  6. ^ 下は 秦郁彦・袖井林二郎共著

竹前栄治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:48 UTC 版)

GHQ草案手交時の脅迫問題」の記事における「竹前栄治」の解説

占領研究家の竹前栄治は『日本国憲法検証第1巻憲法制定史』(2000年)で、松本発言は、他に証拠がないことから「今日では正確でないとされている」としながらも、「この趣旨に近い発言が行われたと推測することは十分可能である」とし、後にホイットニー述べた当時マッカーサーは、占領行政実施に当って、もっと過酷な残忍非道ともいうべき方法執るように、一部連合国政府から強い圧力受けていた。天皇を主要犯罪人として裁判するように要求する国さえあった。天皇対す発言は、このような情勢一般的概観という枠内で、重要な改革促進させる措置奨励するためであった」という発言紹介している。

※この「竹前栄治」の解説は、「GHQ草案手交時の脅迫問題」の解説の一部です。
「竹前栄治」を含む「GHQ草案手交時の脅迫問題」の記事については、「GHQ草案手交時の脅迫問題」の概要を参照ください。

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