立地の課題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 01:12 UTC 版)
「東京オリンピックスタジアム」の記事における「立地の課題」の解説
スタジアムが建設される晴海地区には鉄道網が全く通っておらず、最寄り駅は橋を渡ったとなりの地区にある都営地下鉄大江戸線の勝どき駅である。徒歩では傾斜の大きな橋を渡らなければならないため、交通アクセスが不便である。晴海地区は周辺の地区に比べ再開発が遅れていたが、2009年に首都高速晴海線が開通し、自動車でのアクセスは比較的便利になった。しかし、大会関係者や観客のほとんどが鉄道などの公共システムを使うため、鉄道の整備が何よりも重要である。 2007年4月には、三方が海に囲まれる晴海は観客の避難路確保に問題があると日本オリンピック委員会(JOC)が懸念しているらしいということや、ランドスケープコンサルタンツ協会などがメインスタジアムを明治神宮外苑地区にすべきとする案を提言していることが、報じられた。しかし、同4月までに霞ヶ丘地区でのオリンピックスタジアム整備は困難との結論に達し、翌5月に招致委員会理事会に諮り晴海地区に建設する計画とすることを決定し、委員会が発表した 森喜朗の2015年の発言によると、「風があるから公認記録に影響する」「羽田空港の空路のせいで放映用の空撮にも支障がある」との国際オリンピック委員会(IOC)の懸念があったという。
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