突入時の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 23:35 UTC 版)
「ベスラン学校占拠事件」の記事における「突入時の状況」の解説
人質は、約1000人がバスケットコート1面分くらいの面積しかない体育館に「すし詰め」状態だった。このため、館内は蒸し暑く、救出時には上半身裸の人質の姿が多く見られた。また、救出されるまでの50時間以上もの間、食事もなく水も与えられなかったため、衣服に尿を染み込ませ飲ませる親もいた。 また、自分の子供を人質に取られた親が、銃器を持ち現場に入り込んでおり、特殊部隊の突入時には、逃げ出す人質と相まって、現場は大混乱に陥った。また、この混乱に乗じて犯人グループの何人かが、人ごみに紛れて逃げようとしたが、群集に取り囲まれて虐殺された(虐殺は極めて凄惨で、親達は犯人の四肢、あるいは首を切断。肉を引きちぎっていたという情報もある)。犯人グループの1人が拘束された。 突入後までに出た被害に関し、報道で明らかにされた情報は以下の通りである。 体育館は屋根が崩落し完全に崩壊。 死傷者1000人以上。そのうち死者は最低で335人以上、その内156人が子供。 行方不明者176人以上。
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